『サクラ大戦~alleluia~』16:「-エピローグ-」

サクラ大戦~alleluia~
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エリカ「これでよしっ……っと…」
 
 
天海達との戦いから二日後。エリカ達は当初予定していた通り、グラン・マ(迫水つき)へ日頃の感謝を込め手づくりカレーをご馳走する事にしたのだ。
 
 
コクリコ「うん!あとはグラン・マと迫水のおじさんを呼んでくるだけだね!」
 
エリカ「あっ、じゃあ私呼んできますよ!!」
 
タッタッタッタッ…
 
グリシーヌ「ならば、ドアには気をつけるのだ……」
 
-ゴンッ!-
 
花火「少し…遅かったみたいね…」
 
エリカ「…いったぁぁーーーい!!!うぐっ……ドアさんがいぢめたぁーーー!!」
 
 
ロベリア「…結局、何も変わらず仕舞いか」
 
コクリコ「まぁ、それがエリカのいいトコなんだけどね」
 
 
 
~そして~
 
 
エリカ「…さぁさぁ!こっちですよ!はやくはやく!!」
 
グラン・マ「はいはい…。?!おやおや…どうしたんだい、こんなに派手に飾り付けなんかして…」
 
 
グリシーヌ「グラン・マ、いつも迷惑ばかり掛けてすまぬな。感謝しているぞ」
 
ロベリア「残りの刑期帳消しにしてくれたら、もっと感謝するけどね」
 
花火「ちょっ、ロベリアさんっ!…グラン・マ、私達をいつも見守っていてくれて、本当に有難う御座います」
 
コクリコ「あっ!迫水のおじさんもだよ!!いつもボク達の面倒見てくれてありがとね!!」
 
 
グラン・マ「お前達……」
 
迫水「本当にいい子達ばかりだね、シャノワールは」
 
 
エリカ「はいはいはーい!!これからも、たっくさん迷惑掛けちゃいますけど、宜しくお願いしますね!!」
 
グラン・マ「なに宣言してるんだい。ほらほら、せっかくのカレーが冷めちゃうよ。早く食べようじゃないか」
 
コクリコ「うんっ!!じゃあ二人共、座って座って!!」
 
 
 
エリカ「コホン。え~、それでは皆さんご一緒に!いっただっきま~す!!」
 
 
皆の顔は綻んでいた。
 
 
 
エリカ「でも、ロベリアさんがカレー作るの上手なんてビックリしましたよ!!」
 
シー「意外ですよねぇ~」
 
メル「こらシー!そういう事言わないの!」
 
グリシーヌ「まぁ、人間誰しも一つは特技があるものだからな」
 
ロベリア「ちっ…いちいちうるさいんだよ!」
 
 
エリカ「それに聞きましたよ、ロベリアさん!天海の攻撃で私が気を失ってしまったとき…ロベリアさんは『ちくしょ〜!』って言いいながら、立ち向かって行ってくれたんですよね?!私なんかのために……。エリカ感激ですっ!……むぎゅっ」
 
ロベリア「あぁもぅうるせぇな!!いちいちくっつくなよ!!」
 
シー「そうですよぉ!ロベリアさんはなんだかんだで、エリカさんのことが大好きなんですからっ!ヒューヒュー♪」
 
グリシーヌ「照れるでないぞロベリア。気持ちは素直に表すべきだ」
 
ロベリア「だからうるせぇっての!!お前、そろそろ助けないとまた酒飲ませるぞ」
 
グリシーヌ「うっ…」
 
 
コクリコ「あははは!!…あ~あ…イチローも一緒にお祝いできたらいいのになぁ~」
 
花火「今度、皆で一緒に帝都に遊びに行きましょう?その時にまた、カレーを作って差し上げれば良いのではないでしょうか??」
 
グリシーヌ「それは良い考えだな。前回の戦いの事も聞けるしな」
 
 
エリカ「…あの~…」
 
コクリコ「ん?どうしたのエリカ?」
 
エリカ「はい…。私、あれからずっと考えてたんです。大神さんが来てくれたのは……私達が神に、心から大神さんの助けを願ったから……神が奇跡を起こしてくれたのではないでしょうか…?」
 
ロベリア「そんな夢みたいな話あるわけないだろ。大体、アタシは神なんか信じちゃいないよ」
 
グリシーヌ「いや…しかし、皆の願いで心と霊力が一つになり、奇跡が起きたのかもしれないな…」
 
花火「きっとそうですよ…。信じる心は、奇跡をも起こします」
 
コクリコ「絶対そうだよ!!イチローもボク達を信じてくれてるはずだし!!」
 
ロベリア「……奇跡…ね……」
 
 
エリカ「私は奇跡だって信じてます。そして…その奇跡を、私達シスターの間ではこう呼ぶんです…」
 
コクリコ「えっ!?なになにっ??」
 
 
エリカ「それは……」
 
 
花火「それは……?」
 
 
 
エリカ「…ヒミツですっ!!さぁ!今日はおもいっきり楽しみましょうね!!」
 
エリカはスクッと立ち上がった。
 
グリシーヌ「なななっ!!教えろ!!言わなければ斬るっ!!!」
 
コクリコ「気になるよぉ~!!教えてっ!!」
 
グリシーヌは斧まで構え、コクリコと共に逃げるエリカを追い掛ける。
 
エリカ「ヒミツでー…《ゴンッ》…いったぁーーーい!!!!またやっちゃいました……ぐすん」
 
 
花火「…ふふ……。…こういう時間を…きっと幸せと呼ぶのですね…」
 
ロベリア「やれやれ…。まぁアタシも……悪くはないよ」
 
 
 
 
この後、巴里華撃団は帝都に戦地を移す事となる。
 
だがたとえ何処に戦地が移ろうとも、巴里華撃団がいる限り、巴里はいつまでも温かな花の都で在り続けるだろう…。
 
 
 
 
…奇跡…
 
 
…それは『幸せ』へと姿を変えるもの…
 
…そしてそれは『起きる』ものではなく『起こす』もの…
 
 
 
…愛する人を護るために…
 
…仲間と創る未来のために…
 
 
 
 
…信じる心が、巴里に奇跡をもたらした…
 
 
 
 
…それでは最後に…
 
 
 
 
あなたに幸あれ…
 
 
 
 
-ハレルヤ-
 
 
 
 
『サクラ大戦~alleluia~』-完-
 
 
 
 
一話まとめ
・サクラ大戦~alleluia~

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