『サッカー大戦~蹴れ!高速の蹴球華撃団!~』1:第1節『巴里の休日』

サッカー大戦~蹴れ!高速の蹴球華撃団!~
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米田「…じゃそういう事で、宜しく頼んだぜ」
 
グラン・マ「はいよ。任せときな」
 
グラン・マは電話を切る。
 
グラン・マ「フフ…さてと……」
 
キネマトロンを手に、彼女は不敵な笑みを浮かべていた。
 
 
 
 
『サッカー大戦~蹴れ!高速の蹴球華撃団!~』
 
 
 
 
-支配人室-
 
グリシーヌ「グラン・マ、話とは一体何だ?」
 
エルザ「あたし達まで呼びだすなんて、珍しいわね」
 
コクリコ「まさか、また怪人が現れたとか?!!」
 
エリカ「はっ…!!もしかして……私達全員……クビですかっ!!??」
 
シー「えっ?!そんなぁ~!!」
 
 
グラン・マに呼び出された巴里の面々は、あ~でもないこ~でもないと騒ぎ立てていた。
 
 
グラン・マ「少し静かにおし!今日は良い知らせだよ。来週、帝都の皆が巴里に来る事になった。定期視察研修のためにね」
 
エリカ「えーーっ!本当ですか!!??また大神さんに会えるんですね?!」
 
ミキ「大神さんかぁ…会ってみたいな」
 
花火「それでは、また歓迎会をするのですね??」
 
 
グラン・マ「そこで、だ。ただ歓迎したんじゃ面白くないからね。歓迎の意味も込めて、近くのサッカー場で『帝巴対抗・サッカー親善試合(女性限定)』を開こうと思うんだ。どうだい、わくわくするだろう?」
 
 
ロベリア「けっ…くだらない。アタシは御免だね」
 
花火「私も、スポーツはちょっと……」
 
グラン・マ「まぁそうくると思ったからね、ちゃんと用意してあるよ。『思わず泣けてくるほど素晴らしい賞品』をね…」
 
 
ロベリア「……………なんだって?」
 
突然ロベリアの目つきが変わった。
 
 
メル「『思わず泣けてくるほど素晴らしい賞品』とは、一体なんなのですか??」
 
一同がグラン・マを覗き込む。
 
グラン・マ「フフ…驚くんじゃないよ?お前達、ナポレオン・ボナパルトは知っているね?」
 
グリシーヌ「当たり前だ。彼は我がフランスの英雄だ。知らぬはずがなかろう」
 
グラン・マ「かつてそのフランス皇帝ナポレオン1世が『思わず泣けてくるほど素晴らしい賞品』を見た時には、あまりの素晴らしさに三日三晩泣き通し、その翌朝に凱旋門の建造を思い立ったとも言われているんだ」
 
グリシーヌ「なっ!?なんだとっ?!」
 
コクリコ「ねぇ、もっと具体的に教えてよ!!『思わず泣けてくるほど素晴らしい賞品』って何!?」
 
グラン・マ「フフ…それは……」
 
皆「それは……??」
 
 
 
グラン・マ「秘密だよ」
 
 
一同ズッコケる。
 
 
エリカ「教えてくださいよぉ~~!!」
 
グラン・マ「なんてったって『思わず泣けてくるほど素晴らしい賞品』だからね。そう簡単には教えられないさ。試合に勝って確かめな」
 
ロベリア「フッ……おもしろい。おい花火!お前も出な!!命令だ」
 
花火「めっ、命令っ!?」
 
花火の瞳が潤む。
 
エルザ「でもサッカーって11人でやるものでしょう?皆が出たって、あと二人も足らないよ?」
 
シー「そうですねぇ…。じゃあ、花屋のコレットでも……」
 
 
??「それには及ばないざます」
 
 
皆「「っ?!」」
 
 
突然皆の後方から声がした。皆が振り返ると、そこにはメイド服を着た老婆が一人……。
 
グリシーヌ「タっ、タレブー!!」
 
エリカ「タレブーさん!いつの間に入って来たんですか!?」
 
 
タレブー「今さっきざます。それより、選手が足りないのなら、私が出てあげるざますよ」
 
ロベリア「おいおい…走れるのかよ?ポックリいっちゃうんじゃないだろうな…」
 
タレブー「心配は無用ざます。こう見えても私は、いつ何時でもお嬢様をお守り出来るように、日頃から鍛えているのざます」
 
 
ミキ「す…凄いですねタレブーさん…」
 
コクリコ「よかった!じゃああと一人か…。やっぱりコレットかな」
 
メル「そうですね。それなら、私が誘って来ます」
 
シー「あっ、私も私も!!」
 
メルとシーが部屋を出ようとする。
 
グラン・マ「おいおいお前達。さっきから一人忘れてないかい??」
 
花火「えっ……1、2、3……。タレブーさんを入れても、やっぱり10人ですけど…」
 
グラン・マ「まったく…。ここにあと一人いるじゃないか」
 
 
エルザ「?ここって…。…まさか…」
 
グリシーヌ「グラン・マも…出るのか…?」
 
グラン・マ「当たり前じゃないか。こう見えても運動は得意なんだよ」
 
 
シーン
 
 
グランマ「ちょっ…なんだいなんだい?不服そうだね皆」
 
コクリコ「そ、そんな事ないよっ!ね、ねぇ??」
 
ミキ「え、えぇ…もちろん!」
 
 
エリカ「…まぁ、でもよかったですね!!なんだかエリカ、わくわくしてきました!!」
 
グリシーヌ「やはり、やるからには勝たねばならぬな」
 
シー「ヒューヒュー!!皆さん!!頑張りましょうね!!」
 
 
皆「おーーっ!!!」
 
 
 
ロベリア「…待ってろよ、『思わず泣けてくるほど素晴らしい賞品』…」
 
 
 
こうして巴里の面々は、一週間後の試合に向けて、早速練習を開始した。
 
 
 
 
次回

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