-フランス・巴里-
グラン・マ「まずはパスワークの練習からだよ。慣れてきたらどんどん距離を開いておゆき」
サッカー場にグラン・マの声が響き渡る。
コクリコ「え~、試合しようよ試合!!」
ぶ~ぶ~不満そうに言った。
グラン・マ「何言ってんだい。まだポジションさえ決まってないだろ。皆の練習を見て、アタシがポジションを決めるからね。それまでミニゲームはお預けさ」
コクリコ「そっかぁ…うん、わかった!」
グラン・マ「よし、それじゃ各自ペアを組んで始めな!」
エリカ「えいっ!」
ロベリア「なっ…!!パスなのにおもいっきり蹴ってどーする!!!馬鹿だからか!?」
グラン・マ「エリカは力の調節に難あり……と」
コクリコ「それじゃあちょっと浮かせるよ!!よっと!!」
花火「へっ…?きゃあ!!」
コクリコ「あっ!避けてどぉすんの!!」
グラン・マ「おや、コクリコはコントールがいいねぇ……」
~15分後~
グラン・マ「それじゃあ次はドリブルだね。ここに立ってるポールをジグザグに進んで帰ってきな」
ミキ「なんか難しそうだなぁ…」
グリシーヌ「フッ…手本を見せてやる。エルザ!私に続け!」
エルザ「はいはい♪そりゃ!」
皆「おぉ~~!!」
グラン・マ「なかなかやるねあの二人は。ウチの主戦力だね。…ん?」
ロベリア「チッ…なんでアタシがこんな事……」
愚痴をこぼしながらも、かなりのペースで進んで行く。
グラン・マ「ロベリアもやるじゃないか。フフフ…」
~さらに15分後~
グラン・マ「次はシュート練習だ。アタシがキーパーやるから、一人ずつ打ってきな!!」
シー「ヒューヒュー!!シュート大好きですぅ!あたしからいきますよぉ!!…それっ!!」
バビュン!!
かなりの勢いを持ったボールであったが、グラン・マは平然と受け止めた。
皆「おぉ~~!!」
グラン・マ「ふぅ…アタシもまだまだ若いね。しかしシーもなかなか…」
エリカ「はいはいはーい!!次エリカいきます!!…とぉっ!!」
ボールは物凄い速さでゴールに迫る……
シー「ふがっ!!!!!!!!」
……が、グラン・マの目の前で直角に曲がり、ボールを拾って戻ろうとするシーの後頭部に直撃した。
シー「いったーーーいっ!!」
エリカ「わぁ!!シーさん大丈夫ですか!!??すみません、ちょっと足が滑ってしまって…」
コクリコ「……今のボール…90度は曲がったよね…??」
メル「え…えぇ…多分…」
ロベリア「足が滑ったからって、あんなの蹴れるか普通……」
~30分後~
グラン・マ「じゃあ最後に、2チームに別れてミニゲームだ」
タレブー「オホホホ…。はやくやるざます」
花火「タレブーさん、元気ですわね…」
ミキ「私なんかより全然若いですよ…」
タレブー「何言ってるざますか。さぁ、始まるざますよ!!」
ピーッ!!
グラン・マ「…フフ…。こっちは大体決まったよ。そっちはどうだい?ムッシュ…??」
そして巴里の面々は、帝都が遊びに来るまでの一週間、血の滲むような(?)練習を続けたのであった。
次回
『サッカー大戦~蹴れ!高速の蹴球華撃団!~』3:第3節『巴里は練習しているか』
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