『サッカー大戦~蹴れ!高速の蹴球華撃団!~』4:第4節『練習、練習、また練習!』

サッカー大戦~蹴れ!高速の蹴球華撃団!~
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-日本・帝都-
 
 
すみれ「ちょっとさくらさん!何度言ったらわかりますの!?シュートは全て、トッ…………プスタァのこの私が決めますわ!さくらさんはボールを持ったらすぐ私に貸し……」
 
さくら「すみれさん全然シュート決まらないじゃないですか!!あたしの方が上手いんだから、あたしが決めます!ベェーーっ!!」
 
すみれ「なななっ!?も、もう堪忍袋の緒が切れましたわ!!」
 
 
大神「おっ…おいおい、二人共落ち着……」
 
二人「(大神さん・中尉)は(黙っててください!・お黙りになって!)」
 
大神「はい…」
 
 
帝都も巴里同様に練習を繰り返した。そのかいあって早めに大体のポジションは決まったのだが、ミニゲーム中の些細なミスから、さくらとすみれが喧嘩を始めてしまったのだ。
 
 
マリア「二人共いい加減にしなさい!サッカーはチームプレイなのよ。チーム内で喧嘩してどうするの!」
 
 
すみれ「くぅ~!!さくらさん!私とFWの座を賭けて勝負ですわ!!」
 
さくら「えぇわかりました!受けて立ちます!!」
 
 
アイリス「マリア…あぁなった二人は、もう止められないよ…」
 
 
紅蘭「なんやなんや?勝負やて?!」
 
カンナ「相変わらずサボテン女は威勢がいいな」
 
すみれ「お黙りゴリラ女っ!!…勝負はPK対決ですわ。5本蹴って、多くゴールした方が勝ち…。いかがなさって?」
 
さくら「いいですよ!負けませんから!!大神さんはキーパーお願いします!!」
 
大神「おっ、俺っ!?」
 
 
織姫「なんだか醜いで~すね」
 
かえで「まぁいつもの事だけどね」
 
 
 
-1本目-
 
すみれ「いきますわよ…。たぁっ!」
 
大神「うわっ!」
 
 
さくら「せーの…えいっ!」
 
大神「いぃっ!?」
 
 
2人のシュートはいとも簡単にゴールネットを揺らし、5本終了時も決着がつかなかった。
 
 
すみれ「延長ですわ!決着がつくまで続けますわよ!!」
 
さくら「もちろんです!それと大神さん!しっかりしてくださいね!!」
 
大神「…まだやるのかい??…もう…いいんじゃないかな??」
 
二人「ダメです(わ)!!」
 
 
レニ「大変だね、隊長も」
 
由里「まぁ大神さんなら大丈夫でしょ。不死身だし」
 
椿「不死身だったんだ…」
 
 
 
すみれ「27本目ですわっ!」
 
大神「はぐっ!!」
 
 
さくら「42本目です!!」
 
大神「ぐごっ!!」
 
 
 
アイリス「お兄ちゃんが可哀相…」
 
紅蘭「あれも隊長の勤めなんや。見守ってやらんと」
 
アイリス「そうだね…。頑張れ~お兄ちゃん!!!」
 
 
大神「そんな事な…がぐっ!!」
 
 
 
すみれ「63本目!!」
 
大神「ふぎゃっ!!まだ…やる……むぎっ!!」
 
 
さくら「80本目っ!!」
すみれ「99本目っ!!」
 
 
大神「ダメだ…死ぬ……」
 
 
すみれ「や…やりますわねさくらさん。中尉もボロボロですし、次の100本目を最後にしませんこと??」
 
さくら「そ、そうですね…」
 
 
大神「待って…待ってくれ……」
 
 
 
すみれ「それ100本目!!」
 
大神「ぼやじゅっ!!」
 
 
さくら「100本目シュートっ!!!」
 
大神「げきていっ!!」
 
 
 
皆「おぉーーーっ!!」
 
 
さくらのシュートは大神の顔面に当たり、微かに弾かれる。この時点ですみれのPK対決勝利が確定となった。
 
 
 
さくら「あっ……」
 
大神「もうどうにでもしてくれ……」
 
 
アイリス「おっ…お兄ちゃんが…」
 
 
さくら「すみれさん…あたしの負けです。FWの座は譲ります…」
 
すみれ「ふぅ……一体何の事ですの?そんな昔の話、もう忘れましたわ」
 
さくら「すみれさん…!!」
 
すみれ「私をここまで追い詰めるとは、さくらさんもやりますわね。一緒にFWを頑張りましょうじゃありませんか!!」
 
さくら「すみれさんっ!!」
 
すみれ「さぁさくらさん!あの夕日に向かって、二人でドリブルですわ!!」
 
さくら「はいっ!!あの夕日は、あたし達の未来なんですね!!さぁ、行きましょう!!!」
 
 
カンナ「おぅおぅ、盛り上がってるとこワリぃが、あっちで隊長が『使い込まれたあげく、無惨に捨てられたボロ雑巾』みたいになってるぜ」
 
 
さくら「へっ?あっ!大神さーーん!!!」
 
すみれ「やはり私はトッ…………プスタァですわね…」
 
 
 
由里「やっと丸く収まったわね」
 
マリア「こ、これでいいのかしら…」
 
 
織姫「私お腹ペコペコで~す。今日はもう帰りませ~んか?」
 
かえで「そうね…じゃあの三人おいて帰りましょうか!」
 
 
帝都の面々も決戦に向け、血の滲むような(?)練習を積んでいた。
 
 
 
 
次回

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