『サッカー大戦~蹴れ!高速の蹴球華撃団!~』2:第2節『帝都の休日』

サッカー大戦~蹴れ!高速の蹴球華撃団!~
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~日本・帝都~
 
 
「郵便でーす!」
 
さくら「あっ、ご苦労様です」
 
桃色の着物がとてもよく似合う女性・さくらが郵便を受け取る。
 
さくら「何かしら…。っ!?ちょっと皆ぁ~!!」
 
 
 
-食堂-
 
 
帝劇はちょうど昼食時であった。
 
さくら「皆さん!これ!!」
 
カンナ「どうしたどうした?宝クジでも当たったのか?」
 
さくら「違いますよ!これ見てください!!」
 
大神「ん?っ!巴里の皆からだ!!」
 
紅蘭「ホンマか!?来週巴里に行くのに、なんやろ一体」
 
マリア「どうしたのかしらね急に」
 
すみれ「とりあえず読んでみてくださいな」
 
大神「あぁわかった。どれどれ……」
 
大神は封筒を破り、中の手紙を読み始めた。
 
 
『はいはいはーい!!もうすぐ帝都の皆さんが巴里にやって来るという事なんですが、遊びに来たら、ちょっと歓迎の意味も込めて、『帝都巴里対抗・サッカー大会』をすることになりました!!例えて言うなら、『帝都の皆さんと巴里の皆さんで、サッカーの試合をする』って感じです!!』
 
 
大神「ぜ、全然例えてないじゃないか…相変わらずだなエリカくん…」
 
 
『それに伴い、帝都の者達も、選手11名を集めてほしいのだ』
 
 
織姫「なんか急に口調が変わったで~す」
 
すみれ「た、たぶん海賊娘が取り上げたのですわね…」
 
カンナ「サッカー大会か。おもしろそうじゃねぇか!」
 
すみれ「サッカーなんて野蛮ですわ。トップスタァのこの私が、そんな事するとお思いになって?」
 
 
『……と、紫の成り金娘ならば言うと思うが、』
 
 
すみれは椅子からずり落ちた。
 
 
『ちゃんと賞品を用意しているらしい。私も何かは知らぬのだが、なんでも『思わず泣けてくるほど素晴らしい賞品』らしいのだ。その賞品は、かの有名なフランス皇帝・ナポレオン1世…(以下略)』
 
 
由里「なんか凄いじゃない!私は出るわ!!」
 
アイリス「アイリスもでる!なんか楽しそう!!」
 
マリア「たまにはスポーツをするのも良いわね」
 
椿「サッカーなんて久々だなぁ♪」
 
さくら「レニはどうするの??」
 
レニ「ボクも…構わないよ」
 
カンナ「よっしゃ!いっちょやるか!!隊長も出るだろ!?」
 
大神「あぁ!もちろん!!」
 
さくら「ん?最後に何か書いてありますよ??」
 
 
『言い忘れたが女性限定なので、隊長は出てはならぬ。隊長は審判を頼むぞ。それでは、巴里でまた会おう』
 
 
 
大神「…出れないのか…」
 
さくら「…げっ、元気出してください大神さん!」
 
アイリス「アイリス、お兄ちゃんの分も頑張るよ!」
 
大神「あぁ、そうだね…」
 
少し泣きそうな大神であった。
 
 
織姫「11人はど~するで~すか?」
 
マリア「私達8人と、3人娘と…合わせて11人でいいんじゃない?」
 
かすみ「あっ…あの…」
 
大神「?どうしたんだいかすみくん?」
 
かすみ「…私…どうしても昔からスポーツは苦手で…。サッカーとかは特に…」
 
カンナ「あぁ、気にすんなって!誰にでも得意不得意はあるもんだ」
 
かすみ「すみません…」
 
かすみは申し訳なさそうに答える。
かすみは
紅蘭「ほんなら、どないしよか?あと一人…誰か……」
 
 
「ちょっとみんな!私の事忘れてない??」
 
 
カンナ「……いた」
 
かえで「サッカーやるならやるって、1番に私に言ってよね!」
 
大神「か…かえでさん…サッカーできるんですか??」
 
かえで「ふっふっふ……甘いわよ大神くん。その昔、私のサッカーのあまりの腕前に、周りはいつからかこう呼ぶようになったわ…。『ボランチのかえで、此処に在り』と…」
 
 
皆「おぉ~~!!」
 
 
一同は驚きの声をあげる。
 
さくら「すっごい戦力じゃないですか!!決まりですね!大神さんっ!!」
 
大神「あ…あぁ!!皆、当分の間舞台もないし、今日からサッカーの練習だ!!」
 
 
皆「おぉーーっ!!」
 
 
こうして帝劇の面々も、皆一丸となりサッカーの練習を始めた。
 
 
すみれ「……トップスタァのこの私が、いつの間にか皆さんのペースに……」
 
 
 
 
次回

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