『サクラ大戦~夢の通い路~』6:第三章「予感」

サクラ大戦~夢の通い路~
スポンサーリンク

 
 
-現実世界・帝都-
 
 
紅蘭「…大神はん!大神はんっ!!」
 
必死に紅蘭が寝ている大神の身体を揺する。
 
織姫「あぁ~もうっ!!何ふざけてるで~すか!!早く起きてください!!」
 
パンッ!
 
織姫が大神の頬にビンタする。
 
かすみ「あぁっ…そんな乱暴に…」
 
由里「でも呼吸はしてるのよねぇ…」
 
レニ「5人が全員同じ症状なんて…。…何かがあるな…」
 
椿「…マリアさま…」
 
ガチャ
 
かえで「…今シャノワールに連絡してみたんだけど…。ダメ…巴里も3人……」
 
紅蘭「一体どうなってるんや…」
 
紅蘭はその場に座り込んだ。
 
琴音「(何がどうなってるのかしらね…)」
 
ヒソヒソ…
 
斧彦「(このまま皆が目を覚まさなかったら…あたし…あたしぃ~!!)」
 
ヒソヒソ…
 
菊之丞「(みんな…死んじゃったのかなぁ…)」
 
ヒソヒソ…
 
琴音「(この馬鹿っ!二人とも縁起でもない事言わないのっ!!……くっ…あたし達には、どうする事もできないのかしら……)」
 
かえで「…今すぐ、巴里華撃団・残りの2人を呼びましょう」
 
織姫「でっ、でも日本に呼んじゃったら、巴里に敵が現れた時はどうするでーすか!?」
 
レニ「…どのみち2人じゃ戦いは厳しいよ。やっぱり皆がまとまった方がいい…」
 
かえで「そう。それに…なんだかとても嫌な予感がするの。帝都が…危ない…って……」
 
~翌日~
 
-作戦指令室-
 
かえで「皆、よく来てくれたわね」
 
花火「いえ……ぽっ…」
 
コクリコ「なに照れてるの!…グラン・マとメルとシーは残るって。さすがにシャノワールを留守にはできないからって…」
 
かえで「えぇ、聞いているわ。…ジャンさんまで、忙しい中どうも有難う御座います」
 
ジャン「あぁ、いいって事よ!気にしねぇでくれ」
 
礼を言われるのは苦手とばかりに、頭をポリポリと掻いた。
 
かえで「…じゃあいきなりだけど、巴里の3人の症状を教えてもらえないかしら?」
 
花火「はい。一昨日までは普段と何も変わらなかったのですが、昨日の朝から…」
 
コクリコ「どんなに起こしても起きなくて…。でもちゃんと息はしてるんだよっ!?」
 
織姫「む~…。やっぱり帝都と全く一緒で~すね」
 
レニ「……。…っ?!ちょっ、ちょっと待って!『一昨日』は皆何ともなかったの??」
 
コクリコ「うん、みんなピンピンしてたよ。」
 
由里「それが…どうかしたの??」
 
レニ「帝劇の皆も一昨日までは異常がなかったんだ…。異常があったのは……」
 
「…さくらさんだけ…だろ?」
 
皆は顔を上に向けた。声が天井からしたからだ。
 
「よっと…。」
 
天井に張り付いていた男は、身軽に跳び、着地した。
 
紅蘭「かっ、加山はん!いつからそこに…;」
 
加山「ずっといたさ。気にするな。……話を戻すが、確かにさくらさんだけおかしい。ただの偶然なのか…それとも……さくらさんは『特別』なのか…」
 
かすみ「『特別』??」
 
レニ「…さくらが特別だとしたら……『破邪の血』…。…考えすぎかな…」
 
かえで「…まぁなんにせよ、いつ敵が現れても良いように、光武の整備…お願いね。不幸中の幸いかしら…紅蘭が残っててくれてよかったわ。」
 
ジャン「おう!紅蘭嬢ちゃんと組めば天下無敵ってもんだ!!」
 
紅蘭「ふ、二人とも照れる事言わないで~な!ま、ウチらに任しとき!!」
 
かえでの嫌な予感は見事に的中する…。これが幸と出るか……それとも……。
 
 
 
 
次回

404 NOT FOUND | 桜七革命-DecadeZERO-
サクラ大戦・アイマス等アニメやゲームの二次創作WEB小説(短編・長編・SS)を投稿しているブログです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました