『サッカー大戦~蹴れ!高速の蹴球華撃団!~』12:最終節『思わず泣けてくるほど素晴らしい賞品』

サッカー大戦~蹴れ!高速の蹴球華撃団!~
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大神「結果発表~~~っ!!!」
 
 
ぱちぱちぱちぱ…
 
 
グラン・マ「お前たち、この一週間本当によく頑張ったね。アタシは嬉しいよ」
 
 
大神「観ているこっちが手に汗握ってしまったよ」
 
少し照れながら頭をポリポリとかいた。
 
 
大神「コホン。…試合は3-2で、チーム巴里の勝ちだっ!!!」
 
 
ぱちぱちぱちぱちぱ…
 
 
エリカ「えっ…私達勝ったんですかっ!?」
 
カンナ「おいおい、今頃気付いたのかよ…エリカが決勝点を決めたんだぜ?」
 
エリカ「きゃぁぁぁぁ!!!エリカ大感激ですっ!!…ブイッ!!!」
 
 
 
ロベリア「…勝ったのはアタシ達だ。さっさと『思わず泣けてくるほど素晴らしい賞品』とやらをよこしな」
 
 
さくら「あっ、そういえばそんなのありましたね…」
 
シー「ヒューヒュー!!グラン・マ、はやく教えてくださいよぉ♪」
 
 
グラン・マ「あぁ、その約束だったからね」
 
 
グラン・マがそう言うと、後方からとても聞き慣れた声がした。
 
 
 
「いい試合を観せてもらったぜ。やっぱりやってよかったなぁ」
 
 
大神「っ?!…この…声は…」
 
コクリコ「米田のおじちゃん!!!」
 
マリア「なっ、なんでここにいるのですかっ!?」
 
 
米田「なんでって…もともとこれは、俺が計画した事なんだぜ?」
 
紅蘭「巴里の歓迎会やのに口出したんか…」
 
 
ロベリア「…そんな事はどうでもいい!とっとと『思わず泣けてくる…』あぁもう全部言うのがめんどくさい!!早く出しなっ!!」
 
 
米田「あぁわかったわかった!!…ちゃんと人数分あるからな……ほらよ」
 
米田は綺麗に包装された15cm四方くらいの木箱を、巴里の面々に手渡した。
 
 
すみれ「なんだか随分と小さいですわね」
 
織姫「それだけ価値がある、って事で~すか??」
 
 
 
木箱を受け取ると、ロベリアは何も言わず直ぐさま包装を破り蓋を開けた。
 
 
ロベリア「……なっ!?!?!」
 
 
コクリコ「…これって…」
 
アイリス「えっ!?なになに?中身何だったの??」
 
 
エルザ「この臭い…思わず泣けてくる……これは正しく……」
 
 
 
 
花火「……『たまねぎ』……ですね…」
 
 
 
………。
 
 
 
グリシーヌ「もはや呆れて言葉も出ぬ…」
 
 
カンナ「たまねぎ…『思わず泣けてくる』のはわかるけどよぉ、一体これのどこが『素晴らしい賞品』なんだよ??」
 
 
米田「バッキャローー!!!たまねぎってのはな、農家の方々が、汗水ながして一生懸命心を込めて栽培して下さってるんだ!!手に取るだけで泣けてくる、素晴らしい賞品じゃねぇか!!」
 
 
レニ「確かに……思わず泣けてくるほど…素晴らしい賞品ではあるね」
 
 
 
ロベリア「…フ…フフフ……」
 
 
エリカ「ん?あら…ロベリアさん…??」
 
 
ロベリア「フ…フハハハ……!」
 
 
由里「…壊れちゃったのかしら…」
 
 
ロベリア「アハハハハハハ!!!!」
 
 
米田「な、なんだ?面白かったか!?いやな、俺も面白いと思ってたんだよ!」
 
 
ロベリア「あぁ…面白いよ…。……面白すぎて……」
 
笑いが止むと同時に、ロベリアは両手に炎を練り出した。
 
 
メル「ま…まさか……ロベリアさん…??」
 
 
 
ロベリア「…ぶっ殺してやる…」
 
 
ミキ「ロベリアさん…眼が…眼が……」
 
 
米田「なっ!ちょっ、ちょっと待てロベリア!これには深~い訳が……ないけど…」
 
米田は一歩、また一歩と後ずさりをする。
 
 
ロベリア「…たまねぎを見るたび思い出せ……死の恐怖を!!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 
 
マリア「ロベリア、少し落ち着きな………熱っつ!!」
 
 
米田「熱っち!!大神!助けてくれ!!」
 
走って逃げ出す。
 
 
ロベリア「待ちやがれー!!!!」
 
炎を纏いそれを追う。
 
 
大神「これはもう止められないな…」
 
グリシーヌ「放っておけ隊長」
 
コクリコ「じゃあ…もう一度、ちゃんとした歓迎会やり直そっか?」
 
花火「そ、そうですね…」
 
グリシーヌ「ならば我が屋敷に来るがよい。最高のパーティーを開いてやろう。」
 
大神「ありがとう皆」
 
 
カンナ「とりあえず何か喰わせてくれよ…あたいもうさっきから腹が鳴っちまって……」
 
すみれ「さっきからサイレンが鳴っていたと思ってましたけど…カンナさんの腹音でしたのね」
 
カンナ「にゃにゃにゃ、にゃんだとぉ~!?あたいの腹音がそんなでかいわけねぇだろっこのドンケツ女っ!!」
 
すみれ「ドン…っ!?なっ、なんですってぇ!?」
 
 
大神「まぁまぁ二人とも……」
 
 
二人「(隊長・中尉)は(黙っててくれ・おだまりになって)!!!」
 
 
大神「…はい…」
 
 
マリア「さぁ皆!歓迎会を開いてくれるそうだし、一度屋敷に戻りましょう!」
 
 
皆「おーーーっ!!!」
 
 
 
こうして、一週間に渡る『サッカー大戦』は幕を閉じた。
 
 
 
 
迫水「加山君…僕達、ほとんど出番がなかったな…」
 
加山「古人曰く…『紺屋の白袴』ですよ」
 
 
 
 
米田「いいから誰か助けてくれぇーーー!!!」
 
 
ロベリア「絶対に逃さねぇ!地の果てまで追いかけてやる!!待ちやがれーーーー!!!」
 
 
 
 
おしまい♪
 
 
 
 
『サッカー大戦~蹴れ!高速の蹴球華撃団!~』-完-
 
 
 
 
 
一話まとめ
・『サクラ大戦~alleluia~』

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・『サクラ大戦~夢の通い路~』

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・『サッカー大戦~蹴れ!高速の蹴球華撃団!~』

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・『サクラ大戦〜短編集〜』:『温泉パニック』

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・『デレマス革命 1st STAGE〜ヒーローショー〜』

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