-現実世界・作戦指令室-
織姫「ふぅ~、やっと終わったで~す…」
戦いを終えた6人は、米田達が待つ作戦指令室へと無事帰還した。
かえで「みんな、お疲れ様…本当によく頑張ったわね」
紅蘭「いや、今回はホンマ…すみれはんのおかげや!!」
花火「ええ…すみれさんがいらしたから、私達は諦めませんでした……ぽっ…」
すみれ「…私の力ではないですわ…。…あれは……」
織姫「ありゃまっ!すみれさんが生まれて初めて否定したでーす!!これは明日は雪に決まりでーすねっ!!」
すみれ「なっ、なんですってぇ!?!春に雪が降るわけありませんでしょうことよっ!!」
紅蘭「すみれはん、日本語おかしくなっとるで」
コクリコ「…でも不思議だったよねぇ…。あんなにいっぱいいた降魔が、一瞬のうちに消えちゃったんだもんっ!!」
米田「そうだなぁ…。一体どこで何が……。……っ!?」
『-----』
レニ「なんだっ?!…この感じ…」
織姫「えっ、レニにもわかるでーすか??」
花火「…私達の…大切な…」
すみれ「…っ!?皆さん!瞳を閉じて下さいまし!!そして静かに……」
米田「瞳だぁっ?一体全体どうしたってんだ……」
かえで「米田さん…!」
かえでは何も言わず、米田に対して頷いた。
そしてそれに賛同して、皆ゆっくりと瞳を閉じた…。
-夢桜・上野公園-
アイリス「…はぁ…ひぃ……ふぅ……」
エリカ「…へぇ……ほぉ~………治ったぁ~……♪」
膨大な霊力を七瀬に送り続けていた二人は治癒が完了すると、アイリスは『ぺたんっ』、エリカは『ふらふらぁ~っ』とその場に座り込んだ。
七瀬「お二人とも…有難う御座います…。本当にすみません…」
エリカ「謝ることなんてないですよっ♪」
アイリス「そうだよっ!悪いのはぜーーーーー……ケホッ……んぶ、桜樹なんだからっ!!」
そう言うと三人は、物言わなくなった桜樹を睨む。
「……~ぃ……ぉ~い…!!」
七瀬「…っ!?この声は…!!」
アイリス「カンナだっ!!!」
声のする方を見ると、勇ましい顔をした4人がこちらへ走って来ていた。
カンナ「おう!!遅れてすまなかったな」
エリカ「皆さん…ご無事だったんですねっ!?」
ロベリア「当たり前だろ。そんな簡単に死にゃしないさ」
グリシーヌ「まぁ、カンナ様様であったがな」
カンナ「てへへ…♪」
照れたように頬をポリポリとかいた。
エリカ「よかった…。…でも皆さん傷だらけ…」
カンナ「あぁ…大丈夫だよこの程度!!ツバつけときゃ治るって!」
エリカ「ダ・メ・で・すっ!!」
上野公園に甲高い大声が響き渡る。
カンナ「はい…」
エリカ「もうあまり霊力は残っていませんけど…。サクレ・デ・リュミエール!」
アイリス「アイリスもっ!…痛いの痛いの…とんでけ~♪♪」
すると、4人を小さな光がぽっと包み込んだ。
マリア「フフッ…。ありがとう二人共」
アイリス「えへへ…」
エリカ「…ブイッ!!」
照れを隠す返答は、まさに二人を表していた。
グリシーヌ「…それで、こちらはどうなって……。…っ!?隊長がおらぬではないかっ!!」
ロベリア「今頃気付いたのかよ…」
アイリス「うん…。お兄ちゃんはね……」
マリア「さくらを助けに行った…でしょ?」
エリカ「えっ!なんでわかったんですかっ!?」
カンナ「わかるさ…。伊達に初代花組じゃないんだぜ?…隊長とは付き合いも長いしな…」
アイリス「ぶぅ~!アイリスだって初代花組だもんっ!!」
アイリスが頬を膨らませた。
エリカ「…皆さん…信じて待ちましょう…。大神さんと…さくらさんを…」
カンナ「あぁ!!」
『-----』
カンナ「…っ!?」
マリア「なにっ??」
グリシーヌ「其方達もかっ!?……しかし…どこか心地良い…」
アイリス「アイリス……今なら、さくらと喋れそうな気がする…」
エリカ「……さくらさん…」
次回
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