『サクラ大戦~夢の通い路~』23:最終章「そして華開く」
『ソイツラノ言ウ事ガ真実ナラバ…最期ノ抵抗ヲミセテミロ!!!』
桜樹の口内に、とてつもない妖力が集まっていく。
大神「くっ…!!」
大神は強く唇を噛み締めた。
ロベリア「隊長…」
大神「……?」
ロベリア「…負けてもいいからさ、全力で抵抗してやんな。……死んだら付いてってやるからよ…」
大神「…ロベリア…」
マリア「私達の運命は…隊長に全てお預けします…」
アイリス「アイリス…ずっとお兄ちゃんの事見てるから……頑張ってね、お兄ちゃん♪」
グリシーヌ「其方の誇りというものを…私に見せてくれ…。大丈夫だ…隊長なら負けはせぬ!!」
大神「…ありがとう……みんな…」
カンナ「隊長、桜樹に…花組の力を見せてやろうぜ…!!全力でブチかましてやれっ!!」
大神「…あぁっ!!!」
大神の身体を純白の輝きが纏い出す。
さくら「…大神さん…」
大神「…さくらくんっ!大丈夫なのかい!?」
大神の横へ、そっとさくらが歩み寄っていく。
さくら「はい…。……。……エリカさんが…大神さんを…護って下さいって…。…お願いしますって…」
大神「…エリカくんが…。………さくらくん。絶対に勝とう!!勝って…みんなで帰るんだ!!」
さくら「……はいっ!!」
そして、さくらの身体にも桜色の光が集約されていった。
『ククク…覚悟ヲ決メタカ…。…勝負ッ!!カァァァァァァァァ!!!』
とうとう桜樹から、暗黒の全妖力が放たれた。
大神は、霊剣荒鷹をそっと前に翳す。
さくらはそれを包み込むように、そして支えるように、両手で共に剣を握った。
さくら「…愛と正義を…二人の力で…!!」
さくらの身体がさらに激しく輝き始める。
大神「…勇気と希望を…皆の力で…!!」
大神を纏う純白の光もそれに賛同するかのように噴き上がる。
二人「「…夢と未来を…桜のもとに…!!!」」
やがてそれらは混じり合い、霊剣荒鷹へと昇華されていく。
二人「「…狼虎滅却………桜・花・絢・爛!!!!!!!!」」
そして全てを込めた霊力が放たれた。
グリシーヌ「頼んだぞ…隊長!!さくら!!」
カンナ「…桜樹のヤツ……やっぱ凄ぇ妖力だ…。………でも……」
マリア「…隊長とさくらなら……きっと……!!」
マリアの呟きと同時に、莫大な霊力と妖力が激しく衝突した。
『フハハハハハ!!ヤハリ哀レダナ!!全霊力ノ放出ガコノ程度ダトハ…!!!』
大神達の霊力は、一瞬のうちに押されていく。
さくら「大神…さんっ!!」
大神「頑張るんださくらくん!!自分に…自分に負けるなっ!!」
『-----』
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