大神「(ぐっ…流石に1時間以上浸かっていると…逆上せてくるな…;いや、『心頭滅却すればお湯もまた涼し』だっ!!堪えろ…大神ぃ!!)」
カンナ「あたいはもう少し浸かってようかな。エリカはどうする??」
エリカ「わたしもまだ浸かってますっ♪」
カンナ「そうかい♪…あ、エリカ、こういうの知ってるか??これをこうして…」
むぎゅ!
ぶくぶく…
エリカ「わぁっ♪…なんですかそれ??」
カンナ「へへっ♪…まず、手ぬぐいをひろげてだな…」
エリカ「ふむふむ…」
エリカはいつになく真剣にカンナの手元を見つめている。
カンナ「…空気を入れて、それを……潰すっ!!!」
むぎゅ!!
ぶくぶくぶく…
エリカ「きゃあ~っ♪エリカもやりますやりますっ!!これをこうして……つぶすっ!!」
むぎゅ!
ぶくぶくぶくぶくっ!!
エリカ「やったぁ!!できました♪……ブイッ!!」
カンナ「ちょ、ちょっと泡立ちすぎじゃねぇか??」
ぶくぶくぶく…
大神「(ぐっ…!!流石に息が……堪えろ…堪えるんだ大神っ!!!)」
がしゃこんっ!!
┏≪アクションLIPS≫┓
┣━━━【◎】━━━┫
┃┌──────┐┃
┗┥→↑×△←↓□ ┝┛
└──────┘
今度は『アクションLIPS』が発動。
大神「(くそっ…!!やってやる…やってやる!!!)」
大神は身構えた。
大神「(『→』『↑』『×』『△』『←』『↓』そして……『○』だぁぁぁぁぁぁっ!!)」
ブーーーッ!!!
どこからか警告音が鳴り響く。
大神「(…っ!?しししし、しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!)……ぷはぁっ!!!」
大神は堪えきれず、その場でおもいきり立ち上がる。
大神「…はぁ…はぁっ………あっ…」
すっぽんぽんの大神の眼前…いや、眼下と言うべきか。そこには……
エリカ「…………」
エリカは目を真ん丸にしている。頭で状況を整理しているようだ。
大神「ちちち、違うんだ、これは……」
チーン♪
状況整理完了。
エリカ「……。…きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
大神「わぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁーーーーーっ!!!ごごごごめんっ!!違うんだっ!!」
大神は直ぐさま湯舟を出る。
だだだだだっ!!!
そして股間を押さえながら一直線に出口へ…。…しかしそこには…
大神「…っ!?ささささくらくんっ!!」
さくら「おっ、大神さんっ!?!?!」
大神「ダメだっ…ぶつかる!!!」
さくら「…きゃぁぁぁぁぁあぁぁぁっ!!!」
どーーーんっ!!!
大神はさくらに覆い被さるように倒れ込んでしまった。
カンナ「な、何やってんだアイツら裸で…」
大神「(…あいたたた………ん??なんだこれ??)」
むに
大神の頬に、少し小さいがやわらかく、それでいて弾力のある何かが触れている。
大神「(なんだろうこれ…??)」
むにむに…?
両手で何回かその感触を確かめてみる。
むにむにむにに…?
大神「(……。……っ!!!!!…ま…まさか……!!!!!!)」
大神は閉じていた瞳を開き、がばっと起き上がる。
大神「さっ、さささささささくさくさくらくんっ!?!?!?!?」
さくら「…ゃ……ん…ぃ……」
さくらはとても可愛いらしい声を、呟くようにそっと発している。
ドキッ♪
大神「…さ…さくらくん……?」
さくら「……ゃ……ん……せぃ……」
パクパクと何かを呟いている。
大神「……へっ?」
さくら「……破邪剣征………桜花天昇!!!!!!!」
大神「いいっ!?」
カンナ「ばばばばかやろっ!!こんなとこで!!!」
大神「…っ!!うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!……あ………あぁ……ぁっ……。」
さくらの拳から放たれた霊力は大神の内臓をえぐり潰した。
さくら「大神さんのばかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
そしてさくらは過去最高と思う程赤面しながら大浴場を後にした。
大神「…さ…くら……くん……………ばたっ」
次回
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