-帝劇・大浴場-
…ちゃぽん……
大神「…はぁ……やっぱり冬は風呂に限るな…」
ただ今入浴中の大神……といっても、もう1時間は浸かっている。
大神「…ふぅ…流石にちょっと逆上せてきちゃったかな…」
パシャパシャと2、3度お湯をすくった。
大神「じゃあそろそろ……」
ガタッ!!
大神「…っ!?」
「やっぱりカンナさんの胸って…トレビアンですっ♪」
「トレビアンか?そりゃありがとな♪でもエリカやさくらだって、捨てたモンじゃねーんじゃねぇか??」
「そんなっ…あたし結構悩んでて…」
「隊長のためにおっきく!!…ってか!?」
「えぇっ!?」
「ちちち、違いますよ!!べべ、別に大神さんのためじゃ……(もごもご)」
脱衣所に、とても聞き覚えのある声が響き渡っている。
大神「さ、さくらくん…〃」
大神の耳は象の耳。
大神「…って……。……ふぅ……。…なんですとぉぉぉぉーーーーーっ!?!?!?」
カンナ「うぅ~さみぃ!!ほら、とっとと入ろうぜ!!」
さくら「それもそうですね」
大神「(まずい!!これはまずすぎるっ!!!カンナとエリカくんはともかく、さくらくんは怒るだろうなぁ……まぁ、俺が先に入っていたんだけど…)」
がしゃこんっ!!!
┏━━≪LIPS≫━━┓
┃ …諦めよう… ┃
┃ …隠れるっ! ┃
┃正直に説明しよう┃
┗━━━∈∋━━━┛
すかさずLIPS発動。
大神「(くっ…どうすれば…。って!よりにもよって『高速LIPS』じゃないかっ!!)」
ぷるるるるるっ!!
LIPSゲージが瞬間的に上昇していく。
大神「仕方がないっ!!…隠れようっ!!」
焦りに焦った大神は後先の事を考えずに、少し白みがかったお湯の中へと潜り込んだ。
がららららっ。
エリカ「きゃぁ~!!お風呂だぁっ!!!エリカ、身体洗わずに入っちゃいますっ!!!」
だだだだだ……
カンナ「か、身体くらい洗えって!」
さくら「でも喜ぶのもわかる気がします。シャノワールはシャワーだけですし…」
だだだだだ……
エリカ「…えいっ!」
ぴょん
ざっぷ~んっ!!
エリカ「…はぁ~♪エリカ…とてもとても幸せ…です…♪」
カンナ「へへっ♪ったく、しょうがねぇなぁエリカは…」
さくら「ふふっ♪…あたし達も入っちゃいましょうか?」
カンナ「…そだな。冬だし誰も怒らねぇだろっ♪」
そしてエリカに続くように、さくらはそっと、カンナは大胆に湯舟へと入っていく。
…一方その頃・水中では…
大神「(…い…息が……;…しかし、俺は帝国海軍中尉だっ!!こんな所で諦めるわけにはいかないっ!!)」
大神は一人水中で、己と闘っていた。
さくら「…でも、やっぱり何度見ても、カンナさんの胸っておっきいですね…」
さくらは自分とカンナのそれを何度も見比べた。
カンナ「ありがとよ♪でも空手には邪魔なだけなんだぜ?」
エリカ「あっ、あのっ!!ちょっと触ってみてもいいですかっ!!」
カンナ「あぁ、いいよ」
エリカ「ホントですかっ♪…それではさっそく…」
むにむに
エリカ「きゃあ~~♪♪やわらかいのにそれでいて弾力があって…まるで『プリン』みたいですっ!!」
さくら「あっ、あたしもっ!!」
むにむにむに
さくら「わぁ…♪」
エリカ「もう一度いいですかっ!?」
むにむにむにに
大神「(おっ、俺もっ!!)」
大神の心の叫びを余所に、二人は代わる代わる何度も『むにむに』していく。
カンナ「お、おいおい…もう勘弁してくれよ…なんかくすぐったくて…」
むに…
さくら「あっ!すすす、すみませんっ!!つい夢中に…」
カンナ「いいって事よ。また今度触らせてやっから♪」
エリカ「ホントですかぁーーーっ!?絶対絶対ぜーーーったいですよっ???」
カンナ「あ、あぁ…そんなに嬉しいか??」
大神「(俺にも是非今度…)」
さくら「それじゃ、あたしちょっと身体洗いますね♪」
さくらは少し顔を赤らめながら湯舟を出て、近くの洗面器にお湯を溜め始めた。
カンナ「気をつけろよさくら!どっかで隊長が覗いてるかもしれねぇぞ??」
さくら「えっ!?…も、もう!!大神さんはそんな事しませんよっ!!」
大神「(ごめんよさくらくん…。俺ってやつは…俺ってやつは…)」
大神の息はいつまで持つのだろうか…??
次回
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