大神「…あぃたたた…」
大神はゆっくりと起き上がる。
グリシーヌ「ぶ、無事か!?」
大神「あぁ、なんとか…。………ん??」
サァーーーーーーー……………
大神の脳内で血潮の引く音がする…。
大神「あ…ぁわわゎ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
大神はオーバーな程に頭を抱えた。
グリシーヌ「今度は何事だっ!?」
大神「…グリシーヌの…斧が……斧がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
そう言って、刃が大胆に欠けた戦斧を抱え上げる。
グリシーヌ「なにっ!?」
がしゃこんっ!!
まさにベストタイミングで『アナログLIPS』発生。
┏≪アナログLIPS≫┓
⇒┃────────┃
┃■■■■■■■■┃
◎■弁償します!■◎
┃■■■■■■■■┃
┃■■■■■■■■┃
┗━━━∈∋━━━┛
ゔぃ~~~~んっ!!!!
当然の如く最大まで上昇。
大神「許してくれグリシーヌ!!弁償するからっ!!…いや、何年かかるかわからないけど…。こんなつもりは微塵もなかったんだ!!」
大神は床にひざまづき、涙ながらに訴える。
グリシーヌ「…はぁ……私の愛斧が、そんな簡単に傷付くわけなかろう。それはレプリカだ」
大神「へっ、レプリカ??なんだ、そうだったのか!!俺はてっきりすごく高価なものだと思ったよ…」
そのまま安堵の表情を浮かべ、その場で立ち上がった。
グリシーヌ「そうだな。たかだか3,500万フラン程度のものだ」
大神「そうか、良かったよ。さんぜん…………。………………さんぜんごひゃくまんフランだって!?!?!?!?!?!?!」
が、再度崩れ落ちた。
グリシーヌ「もうよい。気にするな。『鬼ごっこ』に乗った私にも、否が無い訳ではない…」
大神「…グリシーヌ…」
大神はゆっくりと顔を見上げた。
グリシーヌ「その代わりっ!!」
大神「はっ、はいっ!!」
突然の激に姿勢を正す。
グリシーヌ「ぁ…明日、予定を空けておけ!!一日私のメイドとなるのだ!!よいなっ!?!?」
顔を赤らめそっぽを向きながら命令された内容に、大神は目を丸くしていた。
大神「め、メイドかい…??」
グリシーヌ「そうだ……私だけの…メイドだ…」
大神「グリシーヌだけの……」
ぼっ
周りに聞こえるほどの火照り音を出しながら、2人はじっと見つめ合った。
大神「(……はっ!!!なんか前にも似たような事があった気が………となると……)」
エリカ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!…ケホッ!!……ずるいですよ!!わたしのメイドにもなってください!!!」
大神「(…やっぱりきたかぁぁぁ!!)」
アイリス「だめだよっ!!お兄ちゃんはアイリスの恋人なんだからぁ!!」
織姫「ノンノン♪大神サンはわたしの奴隷でーす!!」
大神「ど、奴隷はいき過ぎじゃないかっ!?」
グリシーヌ「…どうするのだ?誰を選ぶのだ貴公は??」
グリシーヌはそっと微笑む。
大神「(笑っているけど、目が一切笑っていないぞ……。…このパターンだと次は……)」
がしっ!
がしっ!!
がしっ!!!
がしっ!!!!
大神「(やっぱりかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!)」
エリカ「大神さん!!今日という今日は誰にするか選んで下さい!!」
アイリス「お兄ちゃんは《アイリスの》恋人だもんね?」
グリシーヌ「貴公…男らしくないぞ!!選べ!!」
織姫「大神サン……いや、ブタっ!!!早くひざまずいて、私の靴を舐めてくださーい!!」
大神「ぶっ、ブタ!?!?昼ドラの見すぎだよ織姫くん…あぃたたたっ!!!!」
4人はそれぞれ大神の身体を掴み、これでもかとばかりに引っ張っていく。
グリシーヌ「選べっ!!!」
エリカ「大神さんっ!!!」
アイリス「お兄ちゃん!!!」
織姫「ブタっ!!!!」
大神「もう……いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ちゃんちゃん♪
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