『デレマス革命 1st STAGE〜ヒーローショー〜』:第3話『勧誘:*(Asterisk)』

デレマスSS:1st STAGE『ヒーローショー』
スポンサーリンク

 
 
-休憩所-
 
 
未央「さぁ〜て、まずは誰から…」
 
少女二人を引き連れ、
腰に手を当てキョロキョロ辺りを見渡す少女…もとい、総監督が一人。
 
未央「おっ?」
 
何かを発見し、聞き耳を立てた。
 
 
みく「ちがうもん!絶対コーヒーにはミルクいれるもん!」
 
李衣菜「みくちゃんのわからず屋!!コーヒーはブラックがロックなんだよ!!」
 
自動販売機の前で、まるで路上の犬猫のように「うぅ~」と唸り合っていた。
 
 
みく「でも、李衣菜ちゃんブラックコーヒー飲めないじゃん!!」
 
李衣菜「えっ…い、いいんだよ!微糖ならセーフなの!!」
 
みく「そんなの無茶苦茶にゃ!」
 
李衣菜「そっ、そんなこと言ったら、みくちゃんだっていつもココアばっかりで、コーヒーなんか滅多に飲まないじゃん!」
 
みく「にゃっ!にゃにゃにゃにゃ…!!」
 
 
売り言葉に買い言葉。あーでもないこーでもないと、二人の喧噪は休憩所を制圧していた。
 
 
 
未央「はいはい!2人ともストーーップ!!」
 
そこに救世主・未央が割って入る。
 
 
みく「あっ、未央チャン!それに凛チャンと卯月チャンも!みんな聞い……」
 
李衣菜「聞いてよみんな!やっぱりコーヒーは、ブラック…(微糖含む)…だよね!?」
 
みくを押しのけ、李衣菜は主張した。
 
みく「ちょ、ちょっと待つにゃーー!コーヒーには絶対ぜーーったいミルクが必要にゃ!!」
 
すぐさままた口論は再開された。
 
 
 
未央「あーもうわかったわかった!!それはあとでゆ~っくり飲み比べしてあげるからさ!!…今日は、2人に良い話があるんだ!」
 
 
『良い話』というキーワードを耳にし、ピタッと二人の動きは止まった。
 
2人「「良い話(にゃ)?」」
 
 
未央「はい、しまむー説明っ!」
 
 
卯月「わっ、わかりました!島村卯月、頑張ります!!えぇと……かくかく……しかじかで………」
 
所々噛みながらも、ジェスチャーを交え必死に説明する卯月。
 
 
 
李衣菜「なるほど…。へぇ〜、ヒーローショーか!!面白そうだね!!」
 
みく「みくも小さい頃、パパにデパートとか連れて行ってもらったにゃ!『Nice!!プリティア』とか『美少女闘士スカートムーン』とか…」
 
凛「あっ、それ私も観たことあるよ。一緒に踊ったりするんだよね」
 
みくは「そうそう」と頷きながら、月に代わっておしおきしそうなポーズを決めた。
 
 
 
未央「よし!じゃあ一緒にやろう!!子供たちやファンの皆にさ、いっぱい夢を届ようよ!!」
 
 
李衣菜「いいよ!私はやっぱり、ロックでクールな女戦士がいいなぁ…」
 
みく「みくももちろんOKにゃ!みくは猫の精霊を宿したお姫様がいいにゃあ…」
 
 
未央「オッケーオッケー!配役はプロデューサーと相談しておくね!…………まぁ、きっと2人は悪役だと……ふかふがっ!」
 
凛はこれでもかというくらい未央の口を押さえつけた。
 
 
みく「ん?なにか言ったにゃ?」
 
凛「ん、んーん!なんでもない!」
 
卯月「れれれ、練習は来週から始まるみたいだから、また連絡するねっ!じゃあ行こっ、凛ちゃん!」
 
未央「ふがががが…!!」
 
凛「じゃ、じゃあまたねっ!」
 
 
未央の口を塞いだまま、彼女たちは木枯らしのようにその場を立ち去った。
 
 
みく「一体なんだったにゃ?」
 
 
李衣菜「さぁ……。…まぁとりあえずさ…コーヒー飲もっか。ミルク、入れてみようかな…」
 
みく「李衣菜ちゃん…。…みくも、ブラックコーヒー飲んでみるにゃ!」
 
李衣菜「ふふっ…。じゃあ、一緒に飲も!」
 
みく「…うんっ!」
 
 
2人は笑顔で自販機にコインを入れた。
 
 
 
 

次回

張り切って執筆中!

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました