『サクラ大戦〜短編集〜』:第2夜『ときめきブルーメール:その2』



大神「…あぃたたた…」

大神はゆっくりと起き上がる。


グリシーヌ「ぶ、無事か!?」

大神「あぁ、なんとか…。………ん??」


サァーーーーーーー……………


大神の脳内で血潮の引く音がする…。


大神「あ…ぁわわゎ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

大神はオーバーな程に頭を抱えた。


グリシーヌ「今度は何事だっ!?」


大神「…グリシーヌの…斧が……斧がぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

そう言って、刃が大胆に欠けた戦斧を抱え上げる。

グリシーヌ「なにっ!?」



がしゃこんっ!!


まさにベストタイミングで『アナログLIPS』発生。


 ┏≪アナログLIPS≫┓
⇒┃────────┃
 ┃■■■■■■■■┃
 ◎■弁償します!■◎
 ┃■■■■■■■■┃
 ┃■■■■■■■■┃
 ┗━━━∈∋━━━┛


ゔぃ~~~~んっ!!!!


当然の如く最大まで上昇。


大神「許してくれグリシーヌ!!弁償するからっ!!…いや、何年かかるかわからないけど…。こんなつもりは微塵もなかったんだ!!」

大神は床にひざまづき、涙ながらに訴える。


グリシーヌ「…はぁ……私の愛斧が、そんな簡単に傷付くわけなかろう。それはレプリカだ」

大神「へっ、レプリカ??なんだ、そうだったのか!!俺はてっきりすごく高価なものだと思ったよ…」

そのまま安堵の表情を浮かべ、その場で立ち上がった。


グリシーヌ「そうだな。たかだか3,500万フラン程度のものだ」

大神「そうか、良かったよ。さんぜん…………。………………さんぜんごひゃくまんフランだって!?!?!?!?!?!?!」

が、再度崩れ落ちた。


グリシーヌ「もうよい。気にするな。『鬼ごっこ』に乗った私にも、否が無い訳ではない…」


大神「…グリシーヌ…」

大神はゆっくりと顔を見上げた。


グリシーヌ「その代わりっ!!」

大神「はっ、はいっ!!」

突然の激に姿勢を正す。


グリシーヌ「ぁ…明日、予定を空けておけ!!一日私のメイドとなるのだ!!よいなっ!?!?」

顔を赤らめそっぽを向きながら命令された内容に、大神は目を丸くしていた。

大神「め、メイドかい…??」

グリシーヌ「そうだ……私だけの…メイドだ…」

大神「グリシーヌだけの……」


ぼっ


周りに聞こえるほどの火照り音を出しながら、2人はじっと見つめ合った。



大神「(……はっ!!!なんか前にも似たような事があった気が………となると……)」


エリカ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!…ケホッ!!……ずるいですよ!!わたしのメイドにもなってください!!!」


大神「(…やっぱりきたかぁぁぁ!!)」


アイリス「だめだよっ!!お兄ちゃんはアイリスの恋人なんだからぁ!!」

織姫「ノンノン♪大神サンはわたしの奴隷でーす!!」

大神「ど、奴隷はいき過ぎじゃないかっ!?」

グリシーヌ「…どうするのだ?誰を選ぶのだ貴公は??」

グリシーヌはそっと微笑む。


大神「(笑っているけど、目が一切笑っていないぞ……。…このパターンだと次は……)」


がしっ!
がしっ!!
がしっ!!!
がしっ!!!!


大神「(やっぱりかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!)」


エリカ「大神さん!!今日という今日は誰にするか選んで下さい!!」

アイリス「お兄ちゃんは《アイリスの》恋人だもんね?」

グリシーヌ「貴公…男らしくないぞ!!選べ!!」

織姫「大神サン……いや、ブタっ!!!早くひざまずいて、私の靴を舐めてくださーい!!」


大神「ぶっ、ブタ!?!?昼ドラの見すぎだよ織姫くん…あぃたたたっ!!!!」


4人はそれぞれ大神の身体を掴み、これでもかとばかりに引っ張っていく。


グリシーヌ「選べっ!!!」

エリカ「大神さんっ!!!」

アイリス「お兄ちゃん!!!」

織姫「ブタっ!!!!」



大神「もう……いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ちゃんちゃん♪



     
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