『サッカー大戦~蹴れ!高速の蹴球華撃団!~』9:第9節『中盤戦…妄想はダメよ』



~前半・ロスタイム~

かえで「…マリア!任せたわよ!!」

マリア「了解っ!!」

チーム帝都のキャプテン、マリアにボールが渡った。


グリシーヌ「くっ……ミキ!なんとしてでも止めるのだ!!」

ミキ「そそそそんな事言ったって…」


ロベリア「…アンタだけは通さないよ」

あたふたしているミキを後ろへ押し退け、ロベリアがマリアの前に立ち塞がった。

マリア「フフッ…」

マリアは軽く微笑むと、ロベリアに応えるように少し腰を落とす。

ロベリア「(さぁどこを抜ける…?右か…左か…中か…)」

マリア「…いくわよ?」

ロベリア「…来な」

すると、マリアが素早く身体を左に傾ける。

ロベリア「(フェイント……!!)もらったぁ!!」

ロベリアが身体を左に切り返す。

マリア「フフ…サッカーはチームプレイなのよ?」

ロベリア「なんだとっ!?……っ!?!」

マリアは右足を前方に軽く振り、眉一つ動かさずヒールで真後ろに蹴り出した。

ロベリア「バックパス……っ!?しまった!!」

ロベリアが気付いた時には、もう眼前にマリアの姿はなかった。

かえで「さすがマリアね……決めてらっしゃい!!」

マリアの後ろを走り込みバックパスを受け取ったかえでが、再び前に大きく蹴り出す。

ロベリア「マリアは……!なにっ!?」

かえでの蹴ったボールの着地点…オフサイドラインすれすれの所までマリアは走り込んでいた。

マリア「あぁぁぁぁぁぁ!!ショットっ!!!」

バシュゥゥ!!!


ピピーーッ!!


グラン・マ「…あ…あの体勢からボレーだって…!?冗談じゃないよ…なんて身体能力だぃ…?」

マリアは後方から曲線を描いて上がってきたボールを、さらに加速させるかのように薙ぎ払うボレーでゴールネットを揺らした。


ピッピーー!!


大神「ここで前半終了。5分間のハーフタイムだ!!」


帝都の面々が一斉にマリアの元へ集まる。

カンナ「すげぇ…すげぇぜマリア!!」

紅蘭「さすがウチらのキャプテンや!!」

レニ「やったね、マリア」

マリア「皆…ありがとう。この調子で、後半も頑張るわよ!!!」


椿「はぁ…わたし…もう…ダメ…溶けちゃう……ぱたっ」


由里「あっ…あぁー!!椿が倒れた!!」

かえで「ちょっ、ちょっと椿!!しっかりなさい!!」

かえでが椿の体を軽く揺する。

椿「…マリア…さま……がくっ」


織姫「これは重症で~す!もうマリアさんがキスでもしない限り絶対起きませ~ん!!」

カンナ「白雪姫か?そりゃいいな!ほら、目覚めさせてやれよマリア!!」


マリア「ききき、キスっ!?ふっ、二人とも!!ふざけないで!!」

着ているユニフォームと見分けがつかない程赤面し、声が裏返った。


すみれ「でもホントにどうなさるのですか?1人欠員とは…かなり痛いですわよ??」

アイリス「お兄ちゃんは男だし…」

さくら「巴里に来ている帝都の女性といったら、あと……」


じーーーっ



-ベンチ-

かすみ「あの…気のせいでしょうか?なんか…皆さんにすごい見られているような……」

大神「何かを訴えているな…あの瞳は」



~後半開始直前~


ぶすっ

由里「ちょっ、ちょっとぉ~!ほら、もう少し笑って…」

ぶすっ

紅蘭「に、似合ってるでぇ~そのユニフォーム…」

ぶすっ

カンナ「そりゃまぁ怒るのも無理ねぇよなぁ~。結局後半まるまる出場だし」


かすみ「別に怒ってません!!…はぁ~…。……。はぁ~……」

かえで「ほら…肩の力抜いて、楽しく試合しましょう!ね!?」

かすみ「はい…頑張ります…」


太陽に映える色白の肌…指通りのしなやかそうな抹茶色の髪…。

大神「(…普段は着物姿しか見てないから、こうゆうスポーティーな格好もまた一段と彼女の魅力を引き立たたせる…。これは正に大和撫子…。やっぱり日本はいいなぁ…。)加山もそう思わな………ぃたたたた!!みみ耳みみ!!いたいって!!!」

何者かが大神の耳を突然おもいっきり引っ張った。

さくら「なにデレデレしてるんですか!!あたし達頑張ってるんですから、大神さんもしっかりして下さい!!!」

大神の耳元で、誰もが振り向く程の金切り声をあげた。

大神「ぃたた……な、なんで俺の考えてる事が…っ!?」

さくら「あたしにはなんでもお見通しです!!…ホントにもう知りま…せんっ!!」

さくらは抓る右手に、これでもかという程の力を込めた。

大神「うぎゃぁぁあぁぁぁぁぁーーー……!!」


加山「大神ぃ…お前ってヤツは…。お大事に…」


まもなく後半戦開始。




次回

『サッカー大戦~蹴れ!高速の蹴球華撃団!~』10:第10節『愉快な後半戦』
前半・ロスタイムでのマリアの活躍により2-1、チーム帝都がリードで後半が始まった。 ~後半・5分~ グリシーヌ「まず...

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