『サクラ大戦~alleluia~』9:第四章「乙女…再び戦地へ」



エリカ捜索から2日後。
物語はロベリア達が未だ来ぬエリカを作戦指令室にて待つところから始まる。



針は23時を指していた。

コクリコ「エリカ…来てくれるかな…」

不安な顔付きで呟いた。

花火「…えぇ…。…エリカさんは、きっと来てくれます…。信じて待ちましょう… 」

ロベリア「グラン・マ……グリシーヌはまだ起きそうにないのか?」

グラン・マ「…あぁ…3日前と変わらずさ…」

花火「…グリシーヌ…」


ジャン「光武F2の最終整備完了したぜ!もういつ出撃してもOKだ」

突然工具を持ったままのジャンが入ってきた。

グラン・マ「ご苦労だったね。徹夜で修理してて大して寝てないんだろ?」

コクリコ「えっホントに?!寝てきなよ!」

ジャン「なぁに、これくらいどぅって事ないさ。皆がマジになってんのに俺だけ寝てるわけにはいかねぇよ」

花火「本当に有難う御座います」

ジャン「いいって事よ。じゃ俺は格納庫にいるから、なんかあったらいつでも呼んでくれ」

そう言うとジャンは部屋を去って行った。



-23時50分-


グラン・マ「そろそろ時間だ。出撃準備に入るよ」

メル「エリカさん…」


タッタッタッタッタッタッ……

廊下から軽快な足音が聞こえてきた。



エリカ「はぁっ、はぁっ……お待たせしました!!エリカ・フォンティーヌ、ただいま帰還しました!!」

赤い修道服を身に纏い、肩で呼吸をしながら勢いよく部屋に入って来た。


「エリカっ!!」
「エリカさんっ!!」

皆がそれぞれ名前を叫ぶ。


グラン・マ「…よく戻ってきたね…。もう大丈夫なのかい?」

エリカ「はい。…私…この三日間いろいろ考えていました…。…私に足りないもの…。この巴里を守るために必要なもの…。…それが何なのか、ほんの少しだけわかったような気がするんです。…もう迷いません!巴里の未来のために、私は戦います!!」

三日前とは比べものにならないほど頼もしい眼差しで答えた。

グラン・マ「ふふ…いい返事だ。…エリカ、出撃命令だ!!」

エリカ「はいっ!!…巴里華撃団、出撃せよ!!目標…ノートルダム寺院!!」

皆「了解っ!!」

仲間達は皆微笑んだ。



-ノートルダム寺院-

コクリコ「だいぶ復興が進んでるけど…まだあのときのままだね…」

ロベリア「ここには嫌な思い出しかないよ…ったく」

エリカ「さぁ!出てきなさい!!ミロク!!天海!!」


ミロク「やれやれ…相変わらず耳障りでおますのぅ…」

言葉と共に地面から紋章が浮かび上がりミロクが現れた。

ミロク「ご無沙汰ですなぁ、巴里華撃団」

ロベリア「天海はどうした?!」

ミロク「ほほほ…笑わせるでない。あの程度の力の者に、天海様とお会いになる資格があるはずはなかろう」

花火「私たちは…2度は負けません!!」

ミロク「まぁ……代わりと言っちゃああれだけど、ゲストを用意したよ。出ておいで!」

ミロクの時と同様に紋章が浮かび上がる。


コクリコ「……っ!!!確かアイツ…あの時…」

花火「そんな……有り得ません…」

ロベリア「ちっ……アイツはゾンビか…?」



エリカ「…カルマール……」



カルマール「……ふぅ……。…久し振りだなぁ…巴里華撃団」

コクリコ「なんで生きてるの!?お前はあの時イチローに…」

ミロク「天海様のお力さ」

カルマール「その通り。まさに生きる屍ってやつだ。フハハハハ!!」


ロベリア「フン…とりあえずこの2匹をブッ倒せば天海ってのが出てくるんだろ?楽でいいじゃないか」

カルマール「減らず口をたたけるのも今のうちだ。い出よ!蒸気獣・サンフォニー!!」

ミロク「い出よ!魔操機兵・孔雀!!」

紋章と一緒に突風が吹き出した。

花火「出ましたね…」

ミロク「…さぁ、いらっしゃい」


エリカ「よし!いきますよ皆さん!!ミロクは私とロベリアさん、カルマールは花火さんとコクリコでぱっぱと倒しちゃいましょう!!」

ロベリア「…ちょっと待ちな。ミロクはアタシ一人に任せろ。早いとこ3人でカルマールを片付けちまいな」

エリカ「でっ、でも…」

ロベリア「大丈夫さ。ヤツには借りもあるしな。…アタシにやらせてくれ」

エリカ「…わかりました!ミロクはロベリアさん、カルマールは残りの3人でぱっぱと片付けちゃいましょう!!」


皆「了解っ!!」



今ここに、決戦の火蓋が切って落とされた。




次回

『サクラ大戦~alleluia~』10:第四章「導く光」
ロベリア「ミロク!アンタの相手はアタシだよ!かかって来な!!」 ロベリアはミロクを挑発するようにしてエリカ達から上手く距離を取...

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