『サクラ大戦~夢の通い路~』20:第七章「いつもふたりで…」



『ハッ…何ヲ言ウカト思エバ…』



大神「…さくらくんっ!!目を覚ますんだ!!さくらくん!!さくらくんっ!!」


先と同じようにさくらの身体を揺すり続ける。


『何度呼ンデモ無駄ダッ!!ソノ娘ハモウ物ヲ言ウコトハ…ナイ!!』


大神「俺は諦めないっ!!…あやめさんと…約束したんだ!!」


大神の頭を、過去の想い出が走馬灯のように過ぎっていく。


大神「さくらくん!!さくらくんっ!!」


(今まで一緒に何度も笑った!何度も泣いた!)


大神「さくらくんっ!!思い出すんだ!!俺達の…大切な…大切な記憶をっ!!」


(一緒に戦って、一緒に前を向いてきた…さくらくんがいたから…今まで俺は進んでこれたんだ!!)


大神「約束したじゃないかっ!!いつもふたりで…ずっと一緒にいようって!!」




『---』




大神「俺には君が必要なんだ!!思い出してくれ!!さくらくんっ!!!」



『無駄ダト言ウノガワカラナイノカッ!!…貴様モ生ケ贄ダ……貴様モヤガテハ全テヲ忘レテイクノダ!!!』



大神「俺は忘れない!!!!」



『…ッ!!』



大神「俺は絶対に忘れない!!花組の皆の事…帝都の事…巴里の事…あやめさんの事…!!…そして……」




すると突然、辺りが桜色に輝き出す。




大神「…さくらくんの事も、俺は絶対に忘れないっ!!!!」




『-----』




『…ッ!?ナンダッ!!!』




大神「かけがえのない喜びも、数えきれない後悔も、その全てが、俺達の生きてきた証なんだ!!その軌跡を、貴様なんかに消させはしないっ!!!」




そして直視できぬほどの目映い光が、一瞬さくらの身体を覆った。




大神「さくらくんっ!!」




さくら「……ぉ……み…さん……」



大神「さくらくんっ!!俺だ!大神だっ!!」



さくら「…ぉ…ぉ…がみ……さん……」


次第にさくらの顔に生気が戻っていく。




さくら「……大神…さん……!!」


彼女の頬を大粒の雫が伝っていった。



『ナッ、ナゼダ!!ナゼ目ヲ覚マシタッ!?!?』



大神「…さくらくん…俺が…俺がわかるのか!?」



さくら「……大神さん……大神さん!!大神さん!!大神さんっ!!!」



光は2人を抱きしめた。



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