『サクラ大戦~夢の通い路~』19:第七章「必要な人」

-桜樹内部-

大神「…俺は……どうすればいいんだ……」

暗黒の中で一人佇み、次第に自分を見失い始めていた。

『…フフフ…ソウダ…。貴様モヤガテソノ娘ト同類ニナリ、桜ノ生ケ贄ト化スノダッ!!』

大神「…もう…だめだ……」

『-----』

大神「…みんな…ごめん……。……もう……俺……」

大神は俯き瞳を閉じた。

『「…大神くん、諦めちゃダメよ」』

大神「…っ!!この声は…かえでさんっ!?」

『「ブー!は・ず・れ♪…もう私の事なんて忘れちゃったかしら??」』

大神「……っ!?…まさか……まさか……。………あやめ…さん……?」

『あやめ「正解♪よかったわ…覚えていてくれて…」』

大神「そんなっ!!忘れるわけないじゃないですかっ!!」

『あやめ「……どうして?」』

大神「えっ…?…それは…。…あやめさんは、俺にとって…俺達花組にとって、希望を教えてくれたかけがえのない人だから…」

『あやめ「…ふふっ。もちろん、私は信じていたわよ…。大神くんは、私の事をきっと覚えていてくれる……ってね。…私にとっても…大神くんや花組の皆は、かけがえのない子達なの…。」』

大神「…??それって…どういう……」

『あやめ「…かけがえのない人とならね、何があっても…何処にいても……想いは繋がるの…」』

大神「……っ!!」

『あやめ「…大神くん。…信じてあげて…。あなたのかけがえのない人を……さくらを信じてあげて!!」』

大神「…あやめさん…」

『あやめ「…さくらはね…大神くんの事が好きで好きでたまらないの……大好きなの…。あなたの心で呼び続ければ、きっとまた笑ってくれる…」』

大神「………」

『あやめ「…さくらには大神くんが必要なのよ…。…だから逃げちゃダメ。目を逸らさないでっ!前を見なさいっ!!」』

徐々にあやめの声が薄れていく。

『あやめ「…いまさくらを救えるのは、大神くんしかいないの。…頑張って…頑張ってね、大神くんっ!!」』

大神「……はいっ!!」

『あやめ「よしっ、偉いぞ!!……それじゃあ……またね……大神くん♪」』

そして声は消えた。

大神「…ありがとうございます……あやめさん…」

『サッキカラ何ヲ一人デブツブツト……モウアキラメロ!!』

大神「…俺は諦めない…。…俺は…必ずさくらくんを助け出してみせるっ!!」

今まで何回も見せてきたように…そして全てを包み込むように、凛々しく瞳を開いた。

次回

『サクラ大戦~夢の通い路~』20:第七章「いつもふたりで…」
『ハッ…何ヲ言ウカト思エバ…』大神「…さくらくんっ!!目を覚ますんだ!!さくらくん!!さくらくんっ!!」先と同じようにさくらの身体を揺すり続ける。『何度呼ンデモ無駄ダッ!!ソノ娘ハモウ物ヲ言ウコトハ…ナイ!!』大神「俺は諦めないっ!!…あやめさんと…約束したんだ!!」大神の頭を、過去の想い出が走馬灯のように過ぎっていく。大神「さくらくん!!さくらくんっ!!」(今まで一緒に何度も笑った!何度も泣いた!)

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