『サクラ大戦~夢の通い路~』17:第七章「今なら…」

-現実世界・作戦指令室-

織姫「ふぅ~、やっと終わったで~す…」

戦いを終えた6人は、米田達が待つ作戦指令室へと無事帰還した。

かえで「みんな、お疲れ様…本当によく頑張ったわね」

紅蘭「いや、今回はホンマ…すみれはんのおかげや!!」

花火「ええ…すみれさんがいらしたから、私達は諦めませんでした……ぽっ…」

すみれ「…私の力ではないですわ…。…あれは……」

織姫「ありゃまっ!すみれさんが生まれて初めて否定したでーす!!これは明日は雪に決まりでーすねっ!!」

すみれ「なっ、なんですってぇ!?!春に雪が降るわけありませんでしょうことよっ!!」

紅蘭「すみれはん、日本語おかしくなっとるで」

コクリコ「…でも不思議だったよねぇ…。あんなにいっぱいいた降魔が、一瞬のうちに消えちゃったんだもんっ!!」

米田「そうだなぁ…。一体どこで何が……。……っ!?」

『-----』

レニ「なんだっ?!…この感じ…」

織姫「えっ、レニにもわかるでーすか??」

花火「…私達の…大切な…」

すみれ「…っ!?皆さん!瞳を閉じて下さいまし!!そして静かに……」

米田「瞳だぁっ?一体全体どうしたってんだ……」

かえで「米田さん…!」

かえでは何も言わず、米田に対して頷いた。

そしてそれに賛同して、皆ゆっくりと瞳を閉じた…。

-夢桜・上野公園-

アイリス「…はぁ…ひぃ……ふぅ……」

エリカ「…へぇ……ほぉ~………治ったぁ~……♪」

膨大な霊力を七瀬に送り続けていた二人は治癒が完了すると、アイリスは『ぺたんっ』、エリカは『ふらふらぁ~っ』とその場に座り込んだ。

七瀬「お二人とも…有難う御座います…。本当にすみません…」

エリカ「謝ることなんてないですよっ♪」

アイリス「そうだよっ!悪いのはぜーーーーー……ケホッ……んぶ、桜樹なんだからっ!!」

そう言うと三人は、物言わなくなった桜樹を睨む。

「……~ぃ……ぉ~い…!!」

七瀬「…っ!?この声は…!!」

アイリス「カンナだっ!!!」

声のする方を見ると、勇ましい顔をした4人がこちらへ走って来ていた。

カンナ「おう!!遅れてすまなかったな」

エリカ「皆さん…ご無事だったんですねっ!?」

ロベリア「当たり前だろ。そんな簡単に死にゃしないさ」

グリシーヌ「まぁ、カンナ様様であったがな」

カンナ「てへへ…♪」

照れたように頬をポリポリとかいた。

エリカ「よかった…。…でも皆さん傷だらけ…」

カンナ「あぁ…大丈夫だよこの程度!!ツバつけときゃ治るって!」

エリカ「ダ・メ・で・すっ!!」

上野公園に甲高い大声が響き渡る。

カンナ「はい…」

エリカ「もうあまり霊力は残っていませんけど…。サクレ・デ・リュミエール!」

アイリス「アイリスもっ!…痛いの痛いの…とんでけ~♪♪」

すると、4人を小さな光がぽっと包み込んだ。

マリア「フフッ…。ありがとう二人共」

アイリス「えへへ…」
エリカ「…ブイッ!!」

照れを隠す返答は、まさに二人を表していた。

グリシーヌ「…それで、こちらはどうなって……。…っ!?隊長がおらぬではないかっ!!」

ロベリア「今頃気付いたのかよ…」

アイリス「うん…。お兄ちゃんはね……」

マリア「さくらを助けに行った…でしょ?」

エリカ「えっ!なんでわかったんですかっ!?」

カンナ「わかるさ…。伊達に初代花組じゃないんだぜ?…隊長とは付き合いも長いしな…」

アイリス「ぶぅ~!アイリスだって初代花組だもんっ!!」

アイリスが頬を膨らませた。

エリカ「…皆さん…信じて待ちましょう…。大神さんと…さくらさんを…」

カンナ「あぁ!!」

『-----』

カンナ「…っ!?」

マリア「なにっ??」

グリシーヌ「其方達もかっ!?……しかし…どこか心地良い…」

アイリス「アイリス……今なら、さくらと喋れそうな気がする…」

エリカ「……さくらさん…」

次回

『サクラ大戦~夢の通い路~』18:第七章「一人じゃない」
~夢桜~-桜樹内部-…何もない…『無』の中で、大神は一人立ち竦んでいた。大神「……さくら…くん…」大神の視線の先には、ぼんやりと光を放ち、ただただ一点を見つめている最愛の人の姿があった。大神「………」全く生気を感じない。それはまるで、誰にも触れられていない一体の人形のようであった。大神「…………」此処に来るまでは、さくらに言いたい事…伝えたい事が数えきれない程あった。…しかし変わり果てた彼女を前に、彼の口からは何も出てこない。

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