『サクラ大戦~夢の通い路~』15:第六章「カンナの拳」



カンナ「…みんな!まだ生きてるか!?」

ロベリア「…あぁ…なんとかな…」

カンナ「……みんな、頼みがある!……あたいに力を貸してくれ!!」

カンナは仲間たちを集め、決死の覚悟で頭を下げた。

—————-



ギィシャァァァァァァ!!!!

マリア「こっちよ!!」

雄叫びを上げている降魔の注意を引き付ける。

マリア「…運命を司る…黒衣の死神……」

マリアの身体が黒く輝く。

ギィシャァアァァア!!!!!

マリア「ピーカヴァヤ・ダーマ!!!!」

襲い掛かろうとする降魔に対し、絶え間無く霊力を浴びせ続ける。


カンナ「…今だっ!!!」

カンナは上空でマリアにより動きを止められている降魔へ一直線に走り出し、そして天馬の如く跳び上がる。


ロベリア「……アイツの考え方…気に入ったよ…」

グリシーヌ「…あぁ…私もだ。まったく、無茶をする奴だ…」

お互いに顔を見合わせ軽く微笑む。


ロベリア「……久々にやるかい…??」

グリシーヌ「…フッ…仕方があるまい……」


ロベリアとグリシーヌの身体がそれぞれ緑と青に輝き出す。

ロベリア「デモン・ファルチェ!!!!」

グリシーヌ「フュリー・ネプチューン!!!!」
&nbsp
二人の眼前に死神・海神が現れると、やがてそれらは黒と青の光球となり混じり合った。


二人「「はぁぁぁぁあぁぁ!!!!」」

二人は黒青色の気弾を、カンナ目掛けて発射した。


カンナ「…サンキュー…みんな……!!!……………………くっ!!ああぁぁぁぁぁぁ!!」

気弾はカンナの背中を押すように衝突し、さらに勢いを増した。そしてそれに支えられるように、カンナは降魔へ一直線に加速していく。


カンナ「(……あたいの唯一の取り柄……あたいの唯一の魅力……。…わかってるよ…あたいは絶対に諦めねぇ!!あたいは……この拳を信じるっ!!!!!)」

カンナの身体が信念を描写するかのように真っ赤に輝き出し、光はやがて不死鳥の姿へと変化する。

カンナ「いくぞ!すみれ!みんなっ!!はぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!!!!!!!!」

そして炎が宿った右の拳を眼前に翳す。


カンナ「つ・ら・ぬ・けーーーーーっ!!!!」


ギシャァァァア!!!


『-----』


……ギァァァァ…ガ…ァ………


真っ赤な閃光とともに、不死鳥は魔を貫いた。



-現実世界・上野公園-

紅蘭「…はぁっ……はぁっ……」

ギシャァァァァァア!!!!

紅蘭「…くっ!!!」

紅蘭が身構えた瞬間、まるで別世界にてトリガーが引かれたかのように次々と降魔が輝き出し、そして消滅していった。

花火「なっ…どうしたのでしょうっ!?」

織姫「きっとワタシの美しさに怖じけづいたで~す!!」

コクリコ「は…ははは……はぁ…」

レニ「どうしたんだろう…。……どこかで…何かが……」

すみれ「…カンナさん……やれば……できるじゃありませんか…」


すみれは無数の星が輝く夜空をゆっくりと見上げた。



次回

『サクラ大戦~夢の通い路~』16:第七章「逢いたい」
カンナ達と別れた大神・七瀬・エリカ・アイリスが、上野公園最深部…『桜樹』に辿り着いたところへ、物語は少し遡る。『…ククク……来タカ…。』暗闇の中、不気味に輝く桜の樹は、目の前に立ち尽くす大神達の頭に語り掛けた。大神「桜樹!!…さくらくんは何処だっ!?」『フッ…物覚エノ悪イ…。ワタシの《中》ダト言ッタダロウ??』エリカ「《中にいる》ってわかったって、どうやって中に入るかがわからないと意味無いじゃないですかっ!!アホちん!!」『アッ…アホチン!?』

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