『サクラ大戦~夢の通い路~』12:第六章「負けられない」



-夢桜・上野公園入口-


ロベリア「燃えろっ!!カルド・プリジオーネ!!!」

渾身の力を込めた極炎が降魔を焼き尽くす。

ガァァァァァ!!!

ロベリア「…っ!?しまった…っ!!」

マリア「パールクヴィチノィ!!!」

ロベリアの後方から飛び掛かろうとした降魔の頭部を正確に狙い、オーロラの弾丸が吹き飛ばした。

ロベリア「…フッ…『ありがとう』って言えばいいのかい…?」

マリア「いえ…遠慮しておくわ」

二人は一瞬目を合わせると、すぐさま攻撃姿勢に戻った。



カンナ「オラオラオラオラァァッ!!!!」

一匹の降魔に何百発もの拳を叩き込む。

グィァァァ……

カンナ「…はぁ…はぁ……よし次っ!!」

グリシーヌ「その戦い方では辛かろう。少し休んでもよいのだぞ??」

カンナ「へっ…生憎あたいは、休むって日本語知らなくてね!!」

カンナとグリシーヌは互いに背中を預けていた。

グリシーヌ「戦いにおいて、要領は生死を分ける……しかと見よ!!」

その場で高く跳び上がる。


グリシーヌ「大いなる荒波の力よ……我が魂のもと……」


放物線の頂点に到達すると同時に戦斧を構えた。


グリシーヌ「ここに集え!!ゲール・サント!!!!」


グリシーヌが戦斧を地に叩きつけると、マグマのように津波が噴き出した。


カンナ「…ちぇっ…便利だよなぁ…一気に降魔を消しやがった。……反則だぜ、飛び道具はよ…」

カンナはその場で少しいじけた。



ギィァァァァァ!!!

降魔が一直線にロベリアへと飛び掛かる。

…ガ…ァァァ……

…が、ロベリアは眉一つ動かさず、炎を纏った手刀で降魔を貫いた。

ロベリア「…オイ……アンタ…誰に向かって噛み付こうとしてんだい?…アタシは『巴里の悪魔』…ロベリア・カルリーニだ……よーく覚えときなっ!!!」

右腕を素早く引き抜くと、降魔は炎とともに絶命した。



マリア「…よし…あとはあの降魔だけね…」

カンナ「いよいよ親玉のお出ましか。…高みの見物しやがって…腕が鳴るぜ!」

グリシーヌ「早く隊長達の元へ戻るのだ……ゆくぞっ!!!」

グリシーヌは走り出す。

グリシーヌ「あぁぁあぁぁぁ!!」

キィィン!!!

グリシーヌ「なにっ!?刃が…!?…ぐぁぁぁぁ!!!」

戦斧の刃は、降魔の装甲とも思えるほどの身体により欠落してしまった。そして同時に降魔は尾でグリシーヌを吹き飛ばす。


マリア「…これならどうかしら…?」

エンフィールドを水平に倒し狙いを定める。

マリア「スネグーラチカッ!!!!」

そして何十発もの弾丸を撃ち込んだ。しかし霊力により吹き飛ばしはするものの、身体を貫くまでにはいたらなかった。


ロベリア「ったく…身体が硬いなら燃やせばいいだけの話だろ?」

右腕を前に翳した。

ロベリア「コンブスティオーネ!!!!」

炎球が降魔を襲う。

ガァァァァァァァ!!!!!

ロベリア「っ!?消えたっ!?」

カンナ「上だっ!ロベリアっ!!くっ…間に合わねぇ…!!!」

ギィシャァァァ!!!

降魔が爪を振り下ろすと突風が起こり、真下にいたロベリアを地にめり込ませた。

ロベリア「ぐぁぁぁぁ!!!……ゲホッ……ぐっ……!!」

思わぬ攻撃に受け身を取る間も無く叩きつけられ、吐血した。


マリア「ロベリアッ!!…守りが硬い上に素早いんじゃ…一体どうしろっていうの…!?」

カンナ「っ!?来たぞ!!」

マリア「くっ…っ!!」

マリアは銃を連射する…しかし全てが弾かれ、マリアの眼前に立ち塞がった。

マリア「…あ……あ……」

ギィァァァァ!!!

マリア「っ!?あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

降魔は文字通り瞬きをする間にマリアを拘束し、牙をたてる。
彼女は死に物狂いで身体を捻ったが、それでも肩口をわずかに食いちぎられた。


カンナ「マリアーーーーっ!!!!てめぇ!マリアを放しやがれっ!!!」

マリアを降魔から開放すべく、後方から大きく助走をつけた膝蹴りを入れる。

カンナ「っ!?ビクともしねぇ……なんて硬さだ……ちっ!!」

カンナが一旦後ろに跳ぶと、降魔もマリアを放した。


カンナ「……まいったな……」

まさに絶対絶命であった。



次回

『サクラ大戦~夢の通い路~』13:第六章「闇夜の女神」
-現実世界・上野公園-ギシャァァァアァ!!!紅蘭「全弾発射っ!!」10発以上もの火砲を同時に発射する。コクリコ「それっ!いったよレニ!!」レニ「うんっ!!………ドリッター……」コクリコのネコ型気弾によって吹き飛ばされた降魔をレニが待ち構える。レニ「ジークフリード!!!」巨大かつ鋭いランスで降魔を引き裂いた。織姫「いやぁ~~っ!!!なんか皆サン、私にばっかり狙いを定めてませ~んかっ!?」

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